「12の菩提心の瞑想」では、「月」「火」「空」「山」などのイメージを姿勢と呼吸を保ちながら、心にありありと描くことから始めます。
次に、自分自身がその「月」や「火」になったことをイメージします。今まで私たちは、「月」や「火」を自分の外にある対象としてみたり、考えたりしてきたわけですが、ここでは、自分をそちらに預けて、なりきることを想像します。
「月」であれば、夜空に浮かぶ「月」=自分が、地上の人々、街や村をひっそりと優しい光で照らしていることを思い描くのです。
そして、「月の心」や「火の心」など、菩提心を生きる姿を自分の心に重ね合わせてゆきます。これまでほとんど体験したことのない気持ちでも、「月の心」に示されたものであれば、あたかもそれが自分の中から湧き上がってくるようにイメージしてゆきます。
例えば、縁ある方々を陰で支えたいと思う「月の心」に自分の気持ちを重ねて、その方々のことを様々に思ってゆきます。また「もし、自分が『月』になったら、どんな気持ちで地上の人々を見守るのだろうか」などというように様々にイメージしてみるのです。
そのようにして、「月の心」「火の心」「空の心」「山の心」など、「12の菩提心」が私たち自身の身体全体に広がってゆくことを念じてゆくのです。
ぜひ、「12の菩提心」の1つ1つに親しみ、それと1つになる瞑想の時間を持っていただければと思います。
瞑想とは

結跏趺坐

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